これを実現するためには、(1)インターネットから家庭内LANの入り口(通常はルータ)に到達し、ルータ経由で(2)家庭内LANにつながっているMediaSmart Serverに到達できなければならない。
通常、ルータの1次側(インターネット側)にはISPから提供されるGlobal IPアドレスが振られているので、このGlobal IPアドレスでルータの1次側へアクセスすることができるが、問題はこのIPアドレスが常に一定とは限らないことである。 ISPによっては固定のIPアドレスをくれるところもあるが、大抵の場合ルータの電源を入り切りしたり、その他の要因でこのGlobal IPアドレスが変わってしまう。 Webアクセスなど家庭内LANから外向きののInternetへのアクセスではこれは一向に構わないことであるが、外から家庭内LANへアクセスしようとすると、いわばアクセスする度に住所が変わっている可能性があるということで都合が悪い。
これを解決するのがDynamic DNS(DDNS)で、家庭内サーバ上でGlobal IPアドレスを定期的にチェックして、変更があった場合には外部のDNSサーバにあるDNSレコードを更新する、いうなれば自分の住所(Global IPアドレス)をチェックしてIPSによって変更された場合には、住所録(DNSレコード)を書き換えることで常に外部から同一のドメイン名(xxxxx.comなど)で家庭内LANのルータに到達できるというもの。
DDNSは多くの無料のサービスが提供されているが、WHSユーザにはMicrosoftがDDNSのサービスと「yyyyy.homeserver.com」(yyyyyは他人が使っていなければ任意)というドメインを無料で提供しているので、これを使うのが簡単。 ただし、このサービスを利用するにはWindows Liveのアカウント(無料)が必要となる。 また、MediaSmart Serverを購入した場合には、Microsoftのサービス以外にTZOのドメインを使うサービスも選択可能である。
MediaSmart ServerのセットアップAssistantにはWHSのRemote Accessのセットアップを呼び出して、簡単にRemote Accessを使えるようにする機能がある。 ただし、簡単にセットアップができるのは、使っているルータがUPnP(Universal PnP)に対応している場合で、そうでない場合は話が違ってくる。
わが家では、マンションで一括して契約しているISPが提供するNEC製Aterm BR500 (C)というルータを使っていて、このルータは一応UPnP対応となっているのだが、WHSからはUPnP非対応と見えるようで、Remote Accessの自動セットアップに失敗してしまう。 思い切ってルータを交換してみるという選択肢は、Aterm BR500 (C)のIP電話機能も使っているため市販のルータでIP電話機能を持っているものが少ないことを考えると飛びつきたいアイデアではない。 これが、Remote Accessの設定を一旦棚上げにして先送りした理由である。 ここではWHSのUPnPを利用した自動セットアップを諦め、マニュアルでRemote Accessをセットアップすることにする。
マニュアルセットアップのために必要なことは、
(A) Windows Liveのアカウントを取得し、「yyyyy.homeserver.com」を取得する - これは、WHSのSetup - Remote Accessからできる。(その後の自動Setupには失敗してしまうが)
(B) (A)でわが家のルータの1次側までは到達できるようになる(上述の(1))ので、次はその先のルータからMediaSmart Serverまでの接続に関して設定する。 ここで必要となるのは、
(B-1) MediaSmart ServerのIPアドレスの固定 - 家庭内LANでの各PCのIPアドレスは、通常ルータが配布するIPアドレスをDHCP機能を用いて取得するようになっている。 MediaSmart Serverも標準ではそうなっているが、これだとMediaSmart Serverを再起動する度にIPアドレスが変わってしまう可能性があり、外部からルータに届いたデータをMediaSmart Serverとやり取りする際に、家庭内LANでの住所(IPアドレス)が変わってしまうことになり甚だ不都合。 方法としてはMediaSmart Serverには直結のモニタ、キーボードがない(というか接続するポート自体がない)ので、他のPCからリモートデスクトップ接続(Windows Vistaの場合、すべてのプログラム - アクセサリの下にある)でMediaSmart Serverにadministratorでログオンして操作する。 具体的には、
- Control Panel - Network Connection - Local Area Connectionを選ぶ
- Propatiesボタンを押す
- Intenet Protocol (TCP/IP)を選び、Propatiesボタンを押す
- ラジオボタンをObtain an IP address automaticallyからUse the following IP addressに変更
- IP addressをルータがDHSPで使わないもの(例: 192.168.0.100など)に設定
- Subnet maskを255.255.255.0に設定
- Default gatewayをルータの2次側アドレス(よくあるのは、192.168.0.1など)に設定
(B-2) 続いてルータの設定 - 外部からルータに送られてきたデータのうち、ルータは特定のものをMediaSmart Serverの固定アドレスに渡してやらねばならない、ここではそれを設定する。 このルータの機能はポート・マッピング、ポート・フォワードなどと呼ばれている。 管理者としてルータにログオンし、ルータの設定メニューにしたがって設定する。 設定項目は、次の3つをMediaSmart Serverの固定IPアドレス(上述の場合、192.168.0.100)へ渡すようにすることである。
- TCP/www
- TCP/https
- TCP/4125
とはいえ、これで何ができるのかと考えてみると、サーバにアクセスできるだけでは大したメリットはない。 さらなる利用についてはこれから考えていきたい。









